子ども英会話教室ペッピーキッズクラブでは、小学生になるとTECSという児童英検の受験を勧められます。
【ペッピーキッズクラブの公式サイト:ペッピーキッズクラブ 】
息子も年2回TECSを受験していますが、学年が上がってくると「英検に挑戦!」という言葉を耳にするようになってきました。
ここで、TECSと英検のレベルってどういう関係なの?と疑問に思い、調べてみました。
そもそも、いわゆる英検とTECSは目的も問題形式も対象も異なるので、単純に比較はできません。
しかし、やはりどのような位置づけなのか気になったので、公式サイトの情報をもとにTECSと英検の内容を比較して、レベル関係図を作成してみました。
↓こちらです。
上図は筆者が勝手に比較したものなので、公式のものではございません。あくまで参考程度にとらえてください。
しかし、適当に作成したわけではないので、このレベル分けの根拠やそれぞれの違いについて本文で紹介します。気になる方はどうぞ読み進めてください。
TECSと英検は単純にレベル比較できない
TECSと英検は違う検定試験なので、単純にレベル比較はできるものではありませんが、
英語の検定試験という点は同じなので何とかレベル比較をしてみます。
レベル比較の前にまずはTECSと英検、それから英検の児童向け版である英検Jr.について説明します。
TECSはペッピーキッズの児童英検
TECSとは、ペッピーキッズクラブの運営会社が行っている児童英検で年に2回実施されています。
小学生を主な対象とし英語のコミュニケーション能力を試すことが目的の児童英検で、問題形式はリスニングが中心です。
5級から1級まであり、合否はなく正答率でA,B,Cの判定がでます。
”CBT受験”というオンライン受験も選べるため、試験日程が合わない場合や初めての受験で心配な方も自宅で受験ができます。
【関連】TECSについて詳しく知りたい方はコチラ↓の記事をどうぞ
英検とは実用英語技能検定のこと
英検の正式名称は「実用英語技能検定」で、国内最大規模の英語検定試験です。学生の頃に学校で団体受験した経験がある保護者の方もいるかと思います。
英検には、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7つの級があります。
各級の目安
英検は、1級から5級まで。ライフステージや英語技能にあわせて、だれでも身近にチャレンジできる学習目標としてご活用ください。
級 推奨目安
5級 中学初級程度
<出典>英検/試験内容・過去問/各級の目安 より抜粋引用
英検のレベル目安は、中学校初級程度から始まります。
入試で優遇される学校もあるなど、英語学習の目標になったり「合格」により英語技能レベルを示すことができる検定試験です。
英検Jr.は英検の児童英検
英検Jr.は、英検と同じ日本英語検定協会が行っている児童英検です。
英検Jr.は、①対象が児童②コミュニケーション能力を図る目的③合否はなく正答率で結果が出る、という3点がTECSと似ています。
英検Jr.も、オンラインで受験が可能です。
オンライン版には、学習や模擬テストができる「ラーニング」も用意されているため、楽しく学習⇒模擬テスト⇒英検Jr.という流れで受験することができます。
【参考】息子が幼稚園時代に書いた記事ですが、英検Jr.を紹介した記事はコチラ↓です
TECSと英検Jr.と英検のレベル比較
TECSと英検、それから英検Jr.は単純に比較できるものではありませんが、位置づけや内容を比較して独自にレベル関係図を書いてみました。
注)あくまで筆者独自の見解です。
この図の根拠を説明します。
TECS3級のB判定以上⇒英検5級チャレンジの目安
ペッピーキッズクラブでは、TECS3級のB判定(正答率65%)以上が英検5級へのチャレンジの目安としているようです。
(以前息子がTECS3級を受験したとき、教室の先生から言われました。どこか資料にも書いてあったのですが見つからず…見つけたら更新します)
TECSの5級と4級は、すべてリスニング問題です。小さな子供でも受験できるようイラストを選ぶ問題が主なので、「聞く」スキルで英語をどの程度理解しているか分かるようになっている印象です。
TECS3級からはリスニングに加えて少し筆記問題も出題されます。また、文法要素として三人称単数形の問題も出題されます。
■主な言語材料
<中略>
[表現]Does he/she~?、<以下略>
<出典>テックス英語コミュニケーション技能検定試験公式HP/3級試験内容/到達目標 より一部抜粋引用
TECS2級では時制の文法問題も出題されるようになり、筆記問題の割合も増えてきます。
■主な言語材料
<中略>
[表現]Are you ~ing?、Are you going to ~?、Did you ~?などの<以下略>
<出典>テックス英語コミュニケーション技能検定試験公式HP/2級試験内容/到達目標 より一部抜粋引用
このように、TECSは「聞く」スキルから入り、級が上がると「聞く」だけでなく「読み」「書き」スキルも必要になってくるような構成になっています。
一方、英検5級はリーディングとリスニングの問題数が半々で、中学初級程度が目安とされています。リーディングの問題は「聞く」だけでなくある程度「読み」「書き」のスキルが必要になります。
<参考URL>5級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
TECS3級がある程度解けるレベルになれば、おおよそ英検5級レベルの「読み」「書き」問題に対応できるスキルが身につきつつあると解釈できるので、TECS2級と英検5級は概ね同レベルと考えました。
また、ペッピーキッズクラブの海外イベントの英語条件をご覧ください↓
英語条件 9日間:英検4級(TECS1級)相当
<出典>ペッピーキッズクラブ公式HP/特色・こだわり/イベント充実!! 夏のカナダ留学概要より抜粋
英検4級(TECS1級)相当という条件が記載されていますね。
この書き方を見ると、ペッピーキッズクラブでもやはりTECS1級と英検4級を同程度とみていることが予想できますので、↓そこそこ妥当なレベル比較になっていますよね。
※ただし問題や出題範囲は違うので、それぞれに対応する勉強は必要と考えてくださいね。
英検Jr.のGOLD80%以上or文字学習に力を入れている⇒英検5級に挑戦
英検Jr.の公式HPには、学習状況に応じた受験の目安として英検5級への挑戦レベルが記載されています。
英会話スクール等で学ぶ子どもの状況について以下のように記載されています。
<引用元>英検Jr.公式HP/英検Jr.の特徴とメリット/3つのグレードと目安 学習状況を基準にした目安の表より抜粋引用
SILVERまたはGOLDを80%以上正解し、単語や文を読む学習をしている児童が、2回目以降の受験で英検5級に挑戦することが目安と記載されています。
英検Jr.はすべてリスニングテストなので、「読み」「書き」が必須な英検5級との関係はこのようになっているようですね。
【おまけ】TECSと英検Jr.の関係
TECSと英検Jr.の関係については、英検とTECS、英検と英検Jr.のレベル関係ほど真剣に比較していないのでおまけとして記載しておきます。
先述したとおりTECSと英検Jr.は①対象が児童②コミュニケーション能力を図る目的③合否はなく正答率で結果が出る、という3点が似ています。
問題の形式を比較すると、英検Jr.はすべてリスニングですがTECSは3級から少し筆記問題も加わります。出題の範囲や内容も同じではありません。
しかし、TECS5級~3級と、英検Jr.BRONZE~GOLDはグレードが上がる毎に聞き取る英文のやり取り回数が増えていくところは同じです。
TECS3級および英検Jr.GOLDでは、いずれもまとまった会話(2,3往復程度)やスピーチ(2,3文以上)等を聞いて理解する能力を必要としているところから、↓このようなレベル関係図になりました。
まとめ
子ども英会話教室ペッピーキッズクラブの児童英検TECSと英検のレベルを比較し、筆者独自に関係図を作成しました。
最後にもう一度書いておきますが、あくまでも筆者独自の見解なので非公式のレベル関係図です。
TECSと英検は単純に比較できるものではないので、目安として参考にしてくださいませ。
↓ペッピーキッズクラブの記事一覧はコチラ↓