気づけばWindows8.1のサポート終了目前。
我が家にも1台、Windows8.1のノートパソコンがあります。2014年モデルのノートパソコンで、タッチパネル対応のため子どもが扱いやすいのでYoutubeの閲覧やzoomを使ったオンラインの習い事などに使っていました。
新しくもなくハイスペックでもないものの、使い倒した感が薄めのノートパソコンなのでそのまま捨てるのはもったいない!
というわけで、Windows8.1のサポート終了後もこのパソコンを使うために”ChromeOS Flex”をインストールしました。
結果、zoomもYoutubeも問題なく使えるだけでなく、これまでよりサクサク動くので快適になりました。
そこで本記事では、ChromeOS Flexのインストール手順を紹介します。
ChromeOS Flexのインストール手順は、公式サイトのインストールガイド↓に記載されています。
インストールの流れは以下の通りです。
GoogleOS Flexインストールの流れ
- インストールの準備
- USBインストーラの作成
- USBインストーラを使用してデバイスを起動
- ChromeOS Flexのインストール
- ChromeOS Flexデバイスの設定
ChromeOS Flexインストールガイドは、親切なガイドで分かりやすいです。
基本はガイド通りに進めればよいのですが、筆者がつまづいたポイントやちょっと分かりにくいと思ったポイントを補足説明しながら流れをまとめたいと思います。
今まさに、ChromeOS Flexをインストールしようとして困っている方、サポート終了したパソコンに新しいOSを入れたいけど簡単なのかどうか知りたい方はどうぞ読み進めてください。
- 1.インストールの準備
- 2.USBインストーラの作成
- 3.USBインストーラを使用してデバイスを起動
- 4.ChromeOS Flexをインストールする
- 5.ChromeOS Flexのデバイスを設定する
- まとめ
1.インストールの準備
GoogleOS Flexをインストールする準備をします。
必要なものは、①USBインストーラ作成用のパソコン、②USBメモリ、③ChromeOSをインストールするパソコンの3つ。
①USBインストーラ作成用のパソコン
USBインストーラ作成用のパソコンは、最新バージョンのChromeブラウザを搭載したパソコンなら何でもOKです。
・USBインストーラを作成するデバイス
・最新バージョンのChromeブラウザを搭載したChromeOS、Windows、Macデバイス
・USBインストーラの作成に使用するデバイスは、ChromeOS Flexのインストール先となるデバイスでなくてもかまいません。
<出典>ChromeOS Flexインストールガイド/インストールを準備する/必要なもの より該当箇所を引用
URL: https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja&ref_topic=11551271
筆者は"③ChromeOS Flexをインストールするパソコン"とは違うパソコンを使いましたが、最新Chromeブラウザを搭載していれば同じパソコン(①=③)でも大丈夫です。
③のChromeOS Flexをインストールするパソコンは、ChromeOS Flexをインストールするとデータやアプリケーション、OS(Windows)もすべて消えます。必要なデータがあれば、作業を始める前にバックアップを取ることをお忘れなく。
②準備するUSBメモリ
準備するUSBメモリには簡単な条件があります。
・USBドライブ
・8GB以上
・SanDiskなどのUSBドライブはインストーラとして機能しないことがあります。詳しくは、既知の問題をご覧ください。
USBドライブ内のすべてのコンテンツが消去されます。
<出典>ChromeOS Flexインストールガイド/インストールを準備する/必要なもの より該当箇所を抜粋引用
URL: https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja&ref_topic=11551271
USBメモリは8GB以上のものが必要です。
Sandisc製はうまくいかないことがあるようですので避けるのが無難ですね。
USBメモリのデータは消えるので、他の消してはいけないデータが入っているUSBメモリは使えませんのでご注意を。
筆者はUSBメモリが手元になかったので、USBメモリを購入しました。
USB2.0にするか3.0にするか悩みましたが、今のところ他に使う予定もないので安いUSB2.0をお買い上げ~。
③ChromeOS Flexをインストールするパソコン
ChromeOS Flexをインストールするパソコンには最小要件があります。
デバイスの最小要件:
・アーキテクチャ:IntelまたはAMD x86の64ビット互換デバイス
・RAM:4GB
・USBドライブからの起動をサポート
・BIOS:すべての管理者権限-問題が発生した場合、管理者はChromeOS Flex USBインストーラから起動してBIOSで設定する必要があります。
・プロセッサとグラフィック:2010年より前に製造されたコンポーネントは、動作が不安定になる可能性があります。
注:Intel GMA500,600,3600のグラフィックハードウェアは、ChromeOS Flexのパフォーマンス基準を満たしていません。
<出典>ChromeOS Flexインストールガイド/インストールを準備する/必要なもの より該当箇所を抜粋引用
URL: https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja&ref_topic=11551271
ChromeOS FlexをインストールしようとしているWindows8.1のパソコンのシステムを確認してみます↓
Intelのプロセッサでx64なので問題なし。
メモリも4GBなのでOKですね。
2014年製で、CPU内蔵のグラフィックスだから残りの要件もOK('ω')b
以上、準備が出来たので次に進みます。
2.USBインストーラの作成
ChromeOS Flexをインストールするための、USBインストーラを作成します。
USBインストーラ作成手順
ステップ1:Chromebookリカバリユーティリティという拡張機能を追加
ステップ2:拡張機能がオンになっていることを確認
ステップ3:USBインストーラをビルドする
手順が多そうに見えますが、簡単ですのでご安心を。
ステップ1:ChromebookリカバリユーティリティをChromeブラウザにインストール
まずは必要な拡張機能をChromeブラウザにインストールします。
1.ChromeOS,Windows,Macデバイスで、Chromeブラウザを開きます。
2.Chromeウェブストアにアクセスします。
3.右上にある[Chromeに追加]をクリックします。
4.メッセージが表示されたら、[拡張機能を追加]をクリックします。
<出典>ChromeOS Flexインストールガイド/1:USBインストーラを作成する/ステップ1:Chromebookリカバリユーティリティをインストールする より該当箇所を抜粋引用
URL: https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja&ref_topic=11551271
インストール準備で用意した①USBインストーラ作成用のパソコンでChromeブラウザを開き、Googleウェブストアの"Chromebookリカバリユーティリティ"にアクセスします。
インストールガイドの文字だけ読むと、Googleウェブストアのトップページにアクセスするように見えますが、文字にリンクが貼ってあり、リンク先は”Chromebookリカバリユーティリティ”です。
「[Chromeに追加]はどこ?見つからないよ!」と思った方は、↓このURLをコピーしてChromeブラウザのアドレス欄に貼り付けてみてください。
リンク先URL(Chromebookリカバリユーティリティ)↓
https://chrome.google.com/webstore/detail/chromebook-recovery-utili/pocpnlppkickgojjlmhdmidojbmbodfm
Chromebookリカバリユーティリティを開いたら、[Chromeに追加]を押します。
ボタンを押すだけでインストールされました。
インストールガイドにはメッセージが出たら「拡張機能を追加」をクリックするように記載されていましたが、筆者の場合はメッセージは出ませんでしたね。
ステップ2:Chromeリカバリユーティリティ拡張機能がオンになっているかの確認
ステップ1でインストールした”Chromeリカバリユーティリティ拡張機能”がオンになっていることを確認するのがステップ2の作業です。
1.Chromeブラウザウィンドウの右上にある[拡張機能]>[拡張機能を管理]をクリックします。
2.[Chromebook リカバリユーティリティ]の横にあるスイッチを右に動かします。
<出典>ChromeOS Flexインストールガイド/1:USBインストーラを作成する/ステップ2:Chromebookリカバリユーティリティ拡張機能がオンになっていることを確認する より該当箇所を抜粋引用
URL: https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja&ref_topic=11551271
拡張機能マークをクリックし、[拡張機能を管理]をクリック。
[Chromebook リカバリユーティリティ]の横にあるスイッチを右にします。
筆者の場合は、既に右(スイッチオン)になっていました。
これにて拡張機能がオンになっていることの確認完了です。
ステップ3:USBインストーラをビルドする
USBインストーラを作成します。
1.ChromeブラウザでChromeリカバリユーティリティ拡張機能を起動します。
2.[始める]をクリックします。
3.[リストからモデルを選択]をクリックします。
4.[メーカーを選択]で、[Google ChromeOS Flex]を探してクリックします。
5.[製品を選択]で、[ChromeOS Flex]を探してクリックします。
6.[続行]をクリックします。
7.メッセージが表示されたら、USBドライブを挿入します。
8.プルダウン メニューからUSBドライブを選択します。
9.[続行]をクリックします。
10.[今すぐ作成]をクリックします。
注:プロセス中、Chromeリカバリ ユーティリティに異常の割合が表示されますが、通常の動作です。
11.リカバリ メディアの作成完了を示すメッセージが表示されたら、デバイスからUSBドライブを取り外します。
<出典>ChromeOS Flexインストールガイド/1:USBインストーラを作成する/ステップ3:USBインストーラをビルドする より該当箇所を抜粋引用
URL: https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529?hl=ja&ref_topic=11551271
まず、先ほどインストールした拡張機能をクリックします。
すると、↓ウィンドウが立ち上がりました。[始める]ボタンをクリックします。
[リストからモデルを選択]をクリック。
[メーカーを選択]は[Google ChromeOS Flex]、[製品を選択]は[ChromeOS Flex]を選択。
メーカーと製品の選択は、ABCアルファベット順に選択肢が並んでいるので探しやすかったですね。
次に、使用するメディアを選択します。
選択枠の右にあるプルダウンボタンを押すと、使用できるメディアが表示されるため、インストーラとして使用するUSBメモリを選択し、[続行]をクリックします。
最後に[今すぐ作成]をクリックすると、USBインストーラ作成が始まります。
作成が始まると、進行状況が表示されるので安心して待っていられます。
USBインストーラ作成中は、『ダウンロード』⇒『ダウンロードの確認』⇒『解凍』⇒『書き込み』⇒『確認』の順で進みます。
筆者が作成した時は、『書き込み』の前に”デバイスへの変更を許可しますか?”という確認画面が出たので「OK」をクリックしました。
[今すぐ作成]を押してから、約15分でUSBインストーラの作成が完了しました。
これにて、USBインストーラ作成完了です。
3.USBインストーラを使用してデバイスを起動
作成したUSBインストーラを使ってChromeOS Flexをインストールするパソコンを起動します。
USBインストーラを使用してデバイスを起動する手順
- パソコンの電源をオフにする
- USBインストーラを挿入する
- BIOSセットアップを起動する
- USBインストーラを起動デバイスとして選択する
いつもはパソコンの電源をオンにするとWindowsが勝手に立ち上がるかと思いますが、ここでは、BIOSセットアップを起動させ、USBに入っているChromeOS Flexの起動ファイルからパソコンを立ち上げます。
1.パソコンの電源をオフにする
まずは、パソコンの電源をオフにします。この時、電源が完全オフ(=完全シャットダウン)になっている必要があります。
Windows8以降のOSは、シャットダウンボタンを押すだけでは完全に電源オフになっていない可能性が高いです。
筆者のパソコン(東芝製)の場合は、[SHIFT]キーを押しながらシャットダウンボタンをクリックで完全シャットダウンができました。
「完全シャットダウンってどうやるの?」と思った方は、
『完全シャットダウン [パソコンのメーカー] [OS(Windows8.1等)]』でGoogle検索してみてください。
2.USBインストーラを挿入する
パソコンを完全シャットダウンしたら、作成したUSBインストーラをUSBポートに差し込みます。
3.BIOSセットアップを起動する
USBインストーラからデバイスを起動するために、BIOSセットアップを起動します。
筆者のパソコン(=東芝製)の場合、BIOSセットアップを起動するためのキー(起動キー)は「F2」です。
電源スイッチを押してすぐにF2を連打したところ、BIOSセットアップ画面が立ち上がりました。
「起動キーが分からないよ…」と思った方は、
『BIOS起動キー [パソコンのメーカー] 』でGoogle検索してみてください。
もし、いつも通りWindowsが立ち上がってしまったら、もう一度完全シャットダウン⇒電源ボタンを押したら起動キーを即連打してみてください。
4.USBインストーラを起動デバイスとして選択する
BIOSセットアップ画面が立ち上がったら、起動ファイルの読み込み順番を変更します。
筆者のパソコンの場合、Advanced>Change Boot Orderを選択すると起動デバイス読み込み順番の選択画面になりました。
「HDD/SSD」⇒「USB」⇒「LAN」の順番に読み込む設定になっていました。
USBを一番初めに読み込むように変更するために、「USB」を選択して「UP」ボタンを押し順番を入れ替えます。
USBを一番上に移動したら、「OK」ボタンを押します。
最後にSAVEして終了すればUSBインストーラからデバイスが起動されます。
「BIOS設定を変えたはずなのにまたWindowsが立ち上がっちゃったよ…」と困った方は、以下2点を再確認してみてください。
①USBインストーラを挿入しているか
②↓この画面でUSBを選択するだけでなく、USBの順番を一番上に変更できているか
USBインストーラからの起動が成功したら、↓この画面が立ち上がってきました↓
4.ChromeOS Flexをインストールする
USBインストーラからデバイスの起動が成功したら、ChromeOS Flexをパソコンにインストールします。
※ChromeOS Flexをインストールすると、それまで入っていたOS(Windows)やデータはすべて消えますので、必要なデータはバックアップしておきましょう。
起動したらすぐにChromeVoxについて聞かれました。Vox機能とは、調べたところスクリーンリーダー、つまり音声読み上げ機能なので筆者はNoを選択しました。
言語とキーボードを選択します。筆者はどちらも日本語を選択しました。
[始める]をクリック。
インストールをするか、このまま試すかの選択画面が表示されます。
今回筆者は、インストールすることを決めていましたので試さずに[ChromeOS Flexをインストール]を選択しました。
表示ではインストールに20分ほどかかると書いてありましたが、インストール開始から10分ほど放置していたらいつの間にか電源が落ちていました。
インストール完了で自動的に電源が落ちるので、これにてインストール完了です。
USBメモリを取り外します。
USBドライブのフォーマットはツールを使う
インストールが完了したらUSBメモリをフォーマットしますが、その際USBインストーラ作成時に使用した拡張機能を使います。
1.USBインストーラの作成に使用したChromeOS、Windows、Macデバイスで、Chromeブラウザを開きます。
2.Chromeリカバリユーティリティ拡張機能を起動します。
3.設定アイコン>[リカバリメディアのデータを消去]をクリックします。
4.フォーマットするUSBドライブを挿入します。
5.プルダウンメニューからUSBドライブを選択します。
6.[続行]をクリックします。
7.[今すぐ消去]をクリックします。
8.「リカバリメディアのデータを消去しました」というメッセージが表示されたら、[完了]をクリックします。
<出典>ChromeOS Flexインストールガイド/3:ChromeOS FLexの使用を開始する/USBドライブをフォーマットする より該当箇所を抜粋引用
URL: https://support.google.com/chromeosflex/answer/11550703?hl=ja&ref_topic=11551271
拡張機能を使うので一見面倒そうに見えますが、手順の通りにやれば簡単なのでご安心を。
手順1では、ChromeOS FlexのUSBインストーラ作成時に使用したChromeブラウザを使用すると書いてありますが、Chromeリカバリユーティリティ拡張機能があれば同じパソコンでなくても問題ありません。
Chromeリカバリユーティリティ拡張機能をクリックします。
立ち上がったウィンドウ右上の[設定]ボタンをクリックし、[リカバリ メディアのデータを消去]をクリック。
フォーマットするUSBメモリを挿入し、データを消去するメディアを選択して[続行]をクリック。
[今すぐ消去]をクリック。
無事終了しました。
[完了]ボタンを押して終了です。
5.ChromeOS Flexのデバイスを設定する
ChromeOS Flexをインストールしたパソコンを起動して初期設定を行います。
この時、BIOSの設定は戻しても戻さなくても大丈夫です。ただし、起動前にUSBインストーラを抜くことをお忘れなく。
電源ボタンを押して起動します。
あとは画面に表示されるままに各設定をしていけばOKです。
設定が終われば、自分のGoogleアカウントでログインして使用を開始できます。
zoomもYoutubeも使えるのでこれまで同様子供用のパソコンとして活用できるようになり、また、サクサク使えるので快適になりました。
無料&簡単にインストールできるのに快適って、すごすぎますわ、ありがとうGoogleさん。
まとめ
ChromeOS Flexのインストール手順を紹介しました。
手順通りに進めれば、結構スムーズにインストールできます。
まだまだ使えそうだけどサポート終了してしまうWindowsパソコンがお手元にある方は試してみてください。